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主治医の先生の許可をもらうにはどうすればいいのか

大病院などで手術や抗がん剤治療を受けられる患者さんの中には、ANK療法を受けられようとされる場合、「どうやって主治医の先生の許可をもらえばいいのか?」と悩まれる方もいらっしゃるようです。

まず、患者さんがどの治療を受けるかは患者さんが自分で決めるものです。

医師は治療の提案をします。
こういう治療をあなたにしようと思いますがどうされますか? と聞かれているのです。実際に治療を受けるか受けないかは、患者さんが自分で決めないといけません。
医師が提案した治療を患者さんが受けると決める「合意」ができて初めて医療行為が行われるのが原則です。

さて、保険診療を行う医師は、どういう患者さんにはどのような治療を勧めるのか厳密なルールに則る義務があります。
確かに理屈の上では別の治療の方が妥当に思えるのでそっちにしようか、という自由度はないのです。これが公的医療制度の不自由な面でもあります。
ましてや、自分に認められている治療以外のものは、やったこともなければ勧める権限もなく、患者さんから「許可」を求められても答えようがありません。
よその医療機関で受ける治療については、当然、何の責任ももてません。

「受けたいなら貴方の責任で受けてください。私は知りませんよ。」

これ以上のことは言えない立場なのです。

「他の治療を受けるならもう面倒をみないから出ていきなさい」
もしこんな心無いことを言われたとすれば、言った人は患者治療選択権の自由を侵害する法律違反ということになります。
と言われても、日本の患者さんは、極端に医師に気を遣ったり、萎縮する人が多いようですね。

どう切り出していいのかわからない、とか不安があれば、まずはANK療法実施医師にご相談ください。その際に、「実はまだ主治医には他の治療の話はしていないのだけども、どう言えばいいのか」についても相談してください。
ANK療法実施医師は通常、保険診療で実施される標準治療の邪魔をしないように工夫します。
漠然と他院の治療も検討していると言われると具体的にどうなるのかさっぱりわかりませんので医師としても余計に不安が募ります。具体的な治療のプランを詰めた上で申し出る方が無用の誤解を防ぐことができます。
ただし、どこまでいっても、医師は自分が治療するもの以外の治療についての責任はとりませんし、「許可」することもありません。
逆にANK療法実施医師が他の免疫療法は受けてもしょうがない、とおっしゃったとしても、受けるか受けないかは患者さん自身が自分で決めることであり、自由なのです。他院の免疫療法も受けますと申し出た患者さんが、ANK療法実施医師によって何か不利な扱いを受けてはいけない、と法律で決まっています。

医療は、医師が治療プランを提案し、患者さんが受けます、と合意する。こうして進められるものです。
受けるか、受けないかの「返事」はその治療を勧めた医師に行うものです。