TOP>ブログ

2019年01月19日

  

免疫

「インフルエンザ予防には免疫力を高める」という言い方をよく耳にします。

 

では免疫力を高めるというのはどういうことでしょうか。

 

内容としては体力をつける、とか元気になる、という言葉とほとんど変わらないものになります。

もちろん体力といっても早く走るとか高く跳ぶといった運動する能力ではありません。

 

 

よく似た言葉で「免疫をつける」には一度かかった感染症には免疫ができるという獲得免疫のイメージが滲みます。ですがインフルエンザウイルスは何度でも感染するウイルスです。一度かかった人がそれほど時間をおかずに、またかかることも珍しくありません。

 

感染して高熱を出して数日寝込んでいる間に免疫システムは体内に溜まったり滞っている様々な余計な物を排除しますので感染することによって感染前よりは健康な状態になるはずです。治ったと思ったらすぐまた感染というのは余程、体調がおかしいか何か多くの問題を抱えているということであって、とりあえず一度かかったら暫くは感染する可能性が下がっているはずです。免疫がついたのではなく、寝込んでいる間に感染しやすい「よろしくない」状態が少し改善されたということです。 それでも数週間かそれ以上たてば、もう次の感染の可能性が高くなります。 

 

真夏や梅雨時にはインフルエンザの発生報告は例年ほぼゼロに近いのですが、報告しない、検査しない、患者さんも多くのお医者さんも、そもそも夏は流行しないと思っている、という事情によるもので、実際に調査すると真夏でも梅雨時でもインフルエンザウイルスはいたるところに存在し、流行もあり、感染者がいるのですが、本人は全くインフルエンザであることを疑ってもいません。 インフルエンザに感染する人は、本人の自覚以上に案外、しょっちゅう感染を繰り返しているのです。 もちろん冬場は冷え込み、空気が乾燥し、体力が落ちたり喉の粘膜の湿り気が落ち感染しやすくなるという人間の側の事情もあり、またシベリアを離れて温かい中国南部で大量の野生のカモが運んできたウイルスが盛んに豚やアヒルのウイルスさらにはヒトウイルスとの遺伝子交換を繰り返し、ヒトに感染するタイプの大量の人獣共通感染ウイルスが異種の動物同士の濃密な接触の中で毒性を増しながら異常増殖し、ヒト型に変異した上で世界へ広がっていくという状況も冬に大流行する背景となっています。

 

 

はしかは一度自然感染すると生涯ほぼ感染することはなくなります。よほど高齢になってから再感染するケースは報告されていますが。 はしかはヒトを宿主とするヒトのウイルスで、全ての人ははしかに感染するのです。 そして二回は感染しないのです。 そういうものなのです。 ワクチンで感染を予防しているようにみえても、実際は毒性の弱い弱毒化ウイルスに強制感染させるのがはしか生ワクチンの正体です。弱毒ウイルスが体内で活動している限り、強毒性の野生のはしかウイルスには感染せず、大人になって体内から弱毒性ウイルスが消失してしまうと、今度は強毒性ウイルスに感染するリスクがでてきます。 とにかく生涯に一回は感染、野生型に一回感染すれば二度目の感染は原則ない、というものです。

 

このイメージでインフルエンザを捉えると勘違いを起こします。野生のカモのウイルスですので、本来ヒトには感染しません。カモはインフルエンザウイルスを体内に抱えていてもほぼ病状を示さずウイルスと仲良くやっています。 カモのウイルスなのにヒトの体内に入ってしまったから暴れるのです。人間が作りだした家畜の豚とシベリアから渡ってきた野生のカモ、そしてヒトが中国南部の河川や湖水上の小さな船に密集する異常な状況で豚の気道上皮細胞にカモのインフルエンザウイルスとヒトのウイルスがたまたま同時に感染し、豚細胞内で遺伝子の交換を起こし、ヒトに感染するインフルエンザウイルスが発生するもので、案外、歴史は浅いのです。インフルエンザウイルスはつい最近になって感染するようになったもので、ヒトでの流行が確認されているのは第一次世界大戦以降です。はしかとは歴史がまるで違います。

 

インフルエンザウイルスは頻繁に型を変えるから、だからある型に感染しても違う型には感染するという説明が繰り返されてきました。全く間違いではないのですが、天然痘を発症する痘瘡ウイルスによる感染を防ぐ目的で用いられた種痘はワクチニアウイルスを培養したものです。 痘瘡ウイルスとワクチニアウイルスは型が違うどころか、全く何の関係もない別のウイルスです。 体内でワクチニアウイルスが活発に活動している限り、痘瘡ウイルスには感染しないのでワクチンとして用いた、というか、ワクチニアからワクチンになったのですが、型がどうこうという細部の問題よりも、ヒトはあるタイプのウイルスには「感染するもの」であり、ある範囲の中で、そのどれかに感染している状態を持続する限り、他のウイルスには感染しない「干渉作用」を生じるということです。 インフルエンザウイルスは進化上、ヒトにとっては突然ふってわいたウイルスであり、ヒト免疫システムには特別に組み込まれていないのです。 さっと感染し、増殖したら自然免疫の猛攻を受けて排除され、また次にさっと感染し、また排除され、を一生繰り返すのです。 

 

ウイルス感染予防も自然免疫がまず基本です。自然免疫はインフルエンザウイルスの型など微細な差異がどうであれ、多くのウイルスが共通にもつ構造を認識、攻撃するので自然免疫が強ければ流行の型には関係なく感染しませんし、逆に自然免疫があまりに弱ければ、同じ型でも感染を繰り返す可能性があります。

 

インフルエンザウイルスに何回感染しても、もうインフルエンザには感染しませんという「免疫がつく」ことはありません。短期的には感染しにくくなっても長続きしません。 元々、ヒトはインフルエンザウイルスに対応する特有のシステムをもっていないのです。 英国風のワクチンの場合は大量の細菌毒素を混ぜてますので当然、副作用のリスクも高いのですが、強く免疫を刺激し、人によっては高熱も出ますので、日本風のものより自然免疫に強い刺激を与えることで予防になるといえばそうですが、いつ感染して高熱がでるかわからないより、今、前もって高熱を出してひっくりかえっておき、もし冬の間くらいは感染しないで済んだらその方がいいな、そういう考え方で用いるならともかく、これをうっておけば感染しないんだ、と思ってしまうと期待を裏切られます。

 

 

ではどうすれば予防できるのでしょうか。

 

というよりも元気な人は感染しない訳ですが、では感染を繰り返す人としない人、何が違うのでしょうか。

 

 

科学的に明確なことというと、自然免疫が強い人は粘膜に大量のウイルス分解酵素を分泌しています。 インフルエンザウイルスは気道上皮細胞に接触した瞬間に感染しますが、粘膜細胞が作り出す分厚い粘膜は電気を帯びており、これで電気的にウイルスをトラップします。そしてタンパク分解酵素やRNA分解酵素が至るところに存在し、たちどこにウイルスをバラバラにします。インフルエンザウイルスは1000個くらい同時感染しても蒸発します。 もっと大量に同時感染するとバラされずに細胞内に侵入したウイルスが自分のコピーをつくろうとするのですが、ここでもまだまだウイルスの遺伝子をバラバラにする酵素がうじゃっといます。 人間の側も何重にも防衛網があるのです。 喉がカラカラに乾燥していたのではウイルス防衛線に孔があいていることになりますから、やはりマスクをして湿気を保つ意味はあるはずです。 ですが元気な人は乾燥した位で粘膜が弱くなることはありません。 ウイルスの側でも粘膜の電気トラップをはずす酵素をもっており、あちらもあちらで大量のウイルス同時感染により防御網を弱める圧をかけてくるのです。 こうした自然免疫の働きが標的とするのはウイルス共通構造であって、インフルエンザウイルスに特化したものではありませんので、自然免疫が強い人は基本的にどんな種類のウイルスにも強い抵抗性を示すということになりますし、流行の型が変わろうが、全く新しいタイプのウイルスであろうが、関係なく強力な抵抗性を示します。

 

 

ここから先は科学的にはまだまだ議論中というものです。

 

普段から余計な物を体に溜めこまなければいい、という考え方です。

するとわざわざ熱を出して体を休めながら免疫システムの作動に全力シフトしなくてもいい、つまり感染する「必要はない」という考え方です。感染は悪いものというイメージがあり、実際にしんどい訳ですが、感染にも機能というか意味があるという考え方です。少なくともインフルエンザにかかると仕事も学校もお休みですよ、と、体を休めることはできる訳ですが、実は体がだるくなったり、熱がでたり、やる気がなくなる、ぼ~~っとする、これらの反応はウイルスが起こすものではありません。インフルエンザウイルスは気道の粘膜に留まっている限り、よほどの異常増殖をしない限りは直接的には無害です。 ところが免疫細胞が大量のインターフェロンなどを放出し、主にインターフェロンの作用によって熱とかだるさ、やる気のない感じなどが生じています。今は体を動かしたり頭を使ったりするな、エネルギーは免疫システムに集中させろ、という信号なのです。 つまりウイルスをきっかけにして免疫総動員体制を敷き、ウイルスなど存在しない様な全身の各部位でも免疫細胞が活発に活動するのです。 まだまだコンセンサスを得たにはほど遠い考え方ですが、西洋医学には昔から底流として流れる考え方です。

 

 

で、どうすれば免疫力を強くできるのか、ですが。

 

日常生活がきっちりできている人は血管も皮膚も元気で、粘膜も潤い、少々のウイルスとの接触ぐらいでは容易には感染しません。 そこを無視して何かこうやれば簡単に予防ができる、というものは存在しない、ということです。

 

日常生活全部見直し、ということですからここであと数行書きくわえてもどうにもなりません。

 

 

まず日常生活を全部見直すと決めることです。

安易な方法を教えてもらおうという人は無理ではないでしょうか。

 

とりいそぎ急場の凌ぎに水分補給です。

ペットボトルのミネラルウォーターは吸収がわるく、ミネラルがほとんどフィルターで除去されているのでできればコーヒーとかお茶とか、温かい方がいいのですが、マイポット、テルモスなどに入れて持ち歩き、少しずつマメに水分補給をしながらコーヒーやお茶の利尿作用で体内の水をどんどん入れ替えていく、ということです。自販機で売っているものは大量の糖質が入っていますのでできれば飲まない方が好ましいです。ジュースの類もそうですが要するに工場で量産され、全国どこでも売っているものは基本的に口にしない、ということです。 

たまたまお医者さん向けの情報メディアで今週の医師の間で人気ナンバーワンニュースにコーヒーやお茶に血糖値を下げる効果があるのかという調査報告が出ていましたが。 コーヒーといっても缶コーヒーをのんでたら大量の糖質摂り過ぎになります。自分で淹れたコーヒーに砂糖を加えないで持ち歩くのと自販機で買った缶コーヒーを飲むのでは真逆の「効果」があります。 お茶には普通、糖質は入ってませんが、糖分を加えていないコーヒーやお茶を飲むのであって自販機のものには手をださない、どうしても自販機で買うしかなければ、まあお茶にしておく、ということです。ただし、お茶畑とゴルフ場には近づくなというのですが、どちらも大量の農薬を投入し、お茶畑には尋常でない量の化学肥料を投じます。栽培植物にそんなことをして栄養リッチにすると花を咲かせ、実をつけ子孫を増やすよりも自分の体を大きくしようとして葉っぱだらけになりますからブドウ畑に肥料をまき過ぎたら実がとれません。お茶は葉っぱをとるものなので、これでもか、と徹底して薬物を投入します。 いや、うちはそんなことやっとらんという農家さんもいらっしゃるので一概には言えないのですが量産、量販のものはとりあえず疑ってかかった方が無難です。

時期的に一部重なる花粉症の症状緩和も水分補給が重要です。 食品についても加工食品はできれば口にしない、肉、魚、鳥、野菜を極力、加工してない状態で買ってきて自分で調理し、生で食べられる限り生で、肉は焼かないで沸騰しない温度の湯で軽く火を通すなど、如何に加工度を高くせずに栄養を効率よく取るか。味噌汁などスープ系の食品をやはり沸騰させないで栄養をうまく吸収できれば、そんなに食べなくても元気がでるようになるはずです。 一見、高い食材と思っても、少し食べただけで元気がでれば安く思える加工食品をドカドカ食べるよりコストを抑えることも可能です。 単価が安いと思っても結局、栄養がとれていないからいつまでも大量に食べ続ける、お腹が空いてしまう、そして益々、免疫力低下につながる「消化のためのエネルギー」を消耗し続けることになります。 肉、野菜をけちって栄養不足になるとお腹がすくのでますますご飯やパン、パスタなどの穀類を食べてしまいます。穀類を食べれば食べるほど腸の粘膜はダメージを受け、余計な物が大量に体に吸収され、本人も自覚できないほど慢性の炎症状態が持続し、さらにますます食べたくなっても肝心の栄養物を取らないと空腹感が満たされません。悪循環に陥り、ため込んだ物を追い出すためには熱でも出してひっくり返るしかなくなっていくわけです。 それを更に更にため込んでいくと、毒物を貯蔵するのが本来の仕事であるがん細胞が増殖を始めます。

 

今回はこれぐらいにしておきますが、日常的に簡単にどこでも手に入り、値段が安いものは基本的に免疫力低下につながるもの、ということです。

 

>>全投稿記事一覧を見る