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2020年09月06日

  

免疫

BCG接種率が100%に近い強制接種の国(日本では定期接種と呼びます)は、任意接種により接種率が低い欧米諸国よりも新型コロナウイルス感染による死亡率が低いという説が一時、盛んに流布され、新型コロナウイルス予防目的でBCGを接種しようとする人がでてきたため、そういうことが起こらないよう、もう話題にはしなくなったのかと考えておりましたが、またまた、仮説検証記事が報道されていました。

 

結局はよくわからない、ということなのですが、BCG強制接種国は任意接種国より結核死亡率が概ね一桁高いという事実は相変らず触れられていません。BCGは通常、小児に接種し、小児期の結核感染リスクを下げる効果が見られます。一方、「結核死亡率」となると、高齢者の死亡が多いため、小児期に接種するワクチンと高齢者の死亡とを関連付けるには、あまりにも多くの要因が入り込む可能性があり、「BCG接種したから結核で亡くなる人が増えた」と単純に結論付けられるものではありません。 免疫寛容が成立しやすい時期にBCGを接種するのですから、結核菌を敵と認識しなくなるリスクもあるのかもしれませんが、どのような説を立てるにしても、これを検証するのは無理に近いほど大変です。接種後、数十年を経て何が起こるかを説明しないといけないのですから。 ただどうであれ、事実は事実として押さえておくべきです。 BCG接種率が高い国は結核死亡率が高いのです。

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