TOP>標準治療とANK免疫細胞療法の併用

一方、ANK療法は、仮に1クールで100億個のがん細胞を破壊する、とします。
体内に眠る大量のNK細胞が目を覚ませば、一気に大きな腫瘍の塊であっても撃破する可能性がありますが、ここでは、先ず、培養細胞が、直接、がん細胞を攻撃する効果だけを反映させます。 「引き算」で利いていることに、ご注目ください。

ANK療法(第一段効果)のイメージ

ANK細胞が、がん細胞を破壊するペースを、がん細胞の増殖が上回れば、全体的にがんは増殖を続けてしまいます。一方、ANK細胞の勢いが上回れば、がん細胞の総数は減少を続けます。

放射線療法や、化学療法は、がん細胞の勢いが強いほど、がんに大きな打撃を与え、逆に、ある程度、数を減らしたあとの詰めができません。ANK療法は、優勢ながんに押されると、がん細胞の増殖を許してしまいますが、優位に立つと、薬剤耐性や、許容線量の制限といった問題や制約がありませんので、最後まで、詰めができます。

では、手術後に、再発防止として放射線・化学療法、あるいは、ANK療法をそれぞれ実施した場合はどうなるでしょうか。

手術後の放射線や化学療法のイメージ(再発転移のケース)

手術後再発防止にANKのイメージ

標準治療を前、ANK療法を後ろ、と、完全に分けてしまうパターンの他に、「合間治療」と呼ばれる方法があります。
これは、まず、化学療法剤を受ける前に、理想としては先にリンパ球を採取しておきます。化学療法中に、細胞を培養しておきます。化学療法には、必ず「休薬期間」、つまり、化学療法剤の投与をお休みする期間がありますので、その間にANK細胞の量を減らし、投与間隔を空けて、点滴する、というものです。休薬期間中に、正常細胞の回復を待つのですが、がん細胞も増殖してしまいます。この期間、標準治療では、何の治療もできませんので、ANK療法による攻撃を加える、という意図と、少しでも、免疫系への打撃を回復しておく、という狙いがあります。但し、折角ANK療法を実施しても、その後直ぐに化学療法を行えば、化学療法によって、NK細胞は打撃を受けますので、貴重なANK細胞の使用は、控え目に行います。

「合間治療」における、最大のポイントは、化学療法を中止し、ANK療法による全力攻撃に切り替えるタイミングです。化学療法がよく効いている間は、がん細胞の数を減らせるだけ減らした方が、ANK療法の効果が出易くなります。ところが、タイミングをはずすと、取り返しがつかなくなります。薬剤耐性が現れると、もう化学療法の効果はガタ落ちになります。副作用の方は激しくなってきます。合併症が頻発し、重度を増してくると、治療継続が困難になり、休薬期間もはっきりしなくなると、ANK療法の合間治療ができなくなっていきます。更に化学療法を引っ張り続けると、がん細胞は増殖し、合併症は酷くなるという最悪の事態に陥り、そこからANK療法に切り替えても、がんの勢いは凄まじいものがあります。

化学療法とANK合間治療のイメージ

上記のグラフは、あくまで、基本的な考え方をご理解いただくための、仮定に基づくイメージ図です。実際の治療データではありませんので、誤解なきよう、お願い申し上げます。