TOPブログ > イスパニア帝国が驚愕した日本人の免疫力

2020年07月05日

  

免疫

NHKスペシャル 戦国 の1話目を録画しておいたのを拝見させていただきました。今晩、2話目があるのですかね。

 

戦国時代の日本は世界帝国として台頭してきたイスパニアの世界戦略上、重要な位置にあった。世界に例をみない軍事大国となった日本を利用して明をはじめアジア各地を征服しようと目論んでいた、と紹介しています。 実際、このプランは明治維新~日清戦争、さらに日露戦争という形で実現していくのですが、番組が紹介していた「キリスト教世界を広げる」というのはお題目に過ぎず、あくまで他民族の徹底支配と「利用」です。 欧州列強は日本人をある時期までは軍事力として利用しようと考えていました。 番組では詳細を記したイエズス会の記録文書の実物の映像も流されていました。 ものすごく新しい最近の発見と紹介していましたが、NHKさん自身が、大河ドラマでルソン助左衛門を取り上げたり、他の番組でも日本がこの時代、どれほど海外に躍進し、活発な国際展開を為していたか、ということを紹介してきました。また、秀吉の死によってフィリピンに対する日本軍侵攻の脅威が去ったと安堵するイスパニア帝国マニラ総督の書簡も公表されたことがありました。 新しいといえば、たしかに、日本の軍事力を利用して各地を侵攻させる、という視点は今まで紹介されてなかったかもしれません。また戦国時代は日本の軍事力の強大化により初めての世界大戦の危機にあった、と何回も強調していました。これも教科書の付属資料、歴史年表に書いてあったことですが、NHKが大々的にそのような見方を披露するのは新しい空気を感じます。

 

 

第2話では、ヨーロッパ列強の世界戦略に組み込まれていった日本人傭兵部隊の「活躍」を主なテーマとするようです。 私としては「銀」の取引についてどこまで真相に迫るのか興味があります。江戸時代に日本の都市、伝統技術、文化、歴史が一斉に作り替えられる文化大革命が起こり、日本を調べようとすると江戸時代から前の話は途端に資料も少なくなっていくのですが、日本を作り替える資金源は貿易制限下(一般には鎖国といいますが、貿易してましたので鎖国ではありません)の銀取引です。 まあ、見ればいいのと、今はコロナウイルス騒動の真っ最中ですので、番組が今のところ取り上げないように思われる(取り上げたらすみません)、免疫の話について紹介しておきます。

 

 

イスパニア帝国の侵略の尖兵である宣教師のレポートでは、日本人の異常な生命力の強さが報告されています。まだ免疫学は確立していない時期です。 ヨーロッパでは槍などの傷を負ってしまうと、傷口が化膿し敗血症など、何らかの病気(疫病は猛威をふるっていましたが、まだ病原体は明らかになっていない時代です)が進行していき、戦闘から時間が経つほど死者の数が増えていく、それが常識でした。 ところが日本の兵士は矢を受け、槍や刀の傷を全身に受けても温泉につかりながら一か月もすれば傷が癒え、また槍を担いで戦場に出ていく。日本に鉄砲が伝わったのはインカ帝国がイスパニアによって滅ぼされてすぐのことでしたが、僅かな兵力しかないイスパニア軍によってインカ帝国が滅亡させられた原因は正確にはわかりません。ただ、疫病の流行により人口が激減したことが主な原因の一つと考えられています。 梅毒や天然痘、ペスト、など、異民族が大量に流入する、あるいは大陸間で人々の往来があると、人口の何割もが死んでしまう疫病が大流行するということが何度も繰り返しおこっていました。 日本にも天然痘はあったのですが、大流行したのは歴史上は一度だけ。 戦国時代にヨーロッパ人が渡ってきても、中南米のように疫病大流行となる兆しは全く現れませんでした。 激しい内戦が続けば疫病大流行がヨーロッパの常識でした。日本では応仁の乱以降100年続いた戦国時代に梅毒感染率が跳ね上がったと考えられていますが、それでも人口激減という事態には至っていません。 ヨーロッパの常識からは得体のしれない不気味な強さを日本人は示していました。 また、戦闘において指揮官は有能で騎馬の扱いに長け、兵士も屈強で肉も食べず、僅かな量の粗食で長時間の行軍や連続戦闘に耐え、戦術理解も深く、連携して高度な作戦を展開してくる、そして鉄砲を一丁、買ってから10年以内にヨーロッパの鉄砲総生産を上回り、性能も抜き去り、最強の指揮官、兵士が最強の武器を装備する正に世界最強の軍事力を誇っている、とし「直接的侵略は不可能」という結論を出します。 そこで日本人の強さの根源の徹底探求と「対策」について全精力を注ぐことになります。 そしてこれこそ日本人の強さの根源というのを突き付めます。 

 

それはさておき、日本人が感染症に対して異常な抵抗力を示すことは永らくヨーロッパ列強にとり脅威でした。戦国時代から400年経た現代、感染症対策の仕事でアフリカのイルラッド(熱帯病研究センター)など世界各地の中心的な拠点を回り、その分野に身を投じた方々の話を聴き、議論を重ねてきましたが、なぜ日本人は感染症に強いのか、何度も議論を向けられました。その手の仕事をやっていたころは「これが答えです」という結論をだせなかったことがずっとひっかかっていました。ジャパニーズビジネスマンは世界中に足を向け、なかなか感染症にかからず平然と無事に過ごす、欧米人はすぐにやられてしまう、また、彼らと話すうちに欧米人がどれほど感染症に恐怖心を抱いているかということが徐々にわかってきました。 疫病の歴史をみても一目瞭然で、人口の何割が死んでしまう疫病を繰り返してきたヨーロッパ社会と一度しか疫病を経験していない日本とでは捉え方がまったく違うということもわかっていきました。 日本では台風、地震、火山、こういうものが天災であって、ヨーロッパ人にとって「災い」とは何より疫病、そしてアジアからの侵略です。私もインドで生水を飲んだり、アフリカの難民キャンプでも、ごく普通に飲み食いして全く平気でいましたが、白人からは「インクレディブル!!(信じられない)」(米国ではアンビリーバボーでしょう)と驚かれていました。ところが、そのうち日本人も感染症に対する圧倒的な抵抗力をもたない人が増えはじめ、今日では日本人だけが化け物のように感染症に強いというイメージは薄れているでしょう。日本人も弱くなってきたのです。

 

そこへ昨今のコロナ騒動ですが、日本では人口動態統計上、騒動が始まってからでも死亡人数の絶対数は例年通りです。つまり何も特別なことは起こっていないように見えるのです。人が亡くなる時はいろんなことが起こるため、何が死亡原因なのか特定するのは非常に難しいか不可能に近いものがあります。そこを無理やり新型コロナウイルスによる死亡と決めていくわけですが、医師により、国により基準がかなり異なります。感染症による死亡数という数字はそのまま信じてはいけないのですが、死亡届に基く人口動態統計はある程度、全体的に何か異変が起こっているかどうかを俯瞰することができます。 欧米では今回の騒動とともに明らかに死亡者総数が増えています。つまり欧米では何か異変が起こっており、日本では騒いでいるだけで実際に極めて危険な感染症拡大は発生していない、ということです。 この差の原因をウイルスの型の違い、BCGワクチンの違い、などど外的要因の中から答え探しをするのですが、実は日本人って元々感染症免疫は強い、これが真実なのだとしたら、一般の科学的手法をいくら駆使しても永久に答えはでません。

 

とりあえず、この辺りまでとし、第2話をみてから続きを。  

 

 

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