TOP>ANK自己リンパ球免疫療法(ANK療法)とは

さて、米国政府研究機関NIHで開発された免疫細胞療法の原点、LAK療法では、高濃度IL−2刺激により、NK細胞の活性を高め、増殖を開始する前に体内へ点滴で戻す(増殖すると、活性が下がるため)方法を取りました。(インターロイキン2、略してIL2というのは、サイトカインと呼ばれる物質の一種で、免疫細胞を刺激する性質があります)そのため、十分なNK細胞数を確保するため、3日連続で動脈血を採取しました。 体内には1兆個ものリンパ球が存在すると考えられていますが、血液の中を流れているのはその内の1%より少ないのです。(NK細胞は、リンパ球の中の更に一部です)そこでNK細胞を含む大量のリンパ球を確保するには、動脈血を採り続け、全身から血液の中へと補充されるリンパ球を更に採り続ける、という方法を採用したのです。LAK療法の開発が本格化したのは1984年のことです。リーダーのローゼンバーグ博士は外科医であり、免疫の専門家ではありませんでした。翌1985年、京都大学にいた勅使河原計介医学博士(弊社創業者、現代表取締役会長)は、米国ダートマス大学に移動します。勅使河原医学博士は免疫の専門家であり、丁度IL-2レセプターβサブユニットの発見者でもあり、永年、細胞培養を手掛けてきた実績がありました。NIHのグループは、勅使河原医学博士に、NK細胞は培養が難しく、活性を高めながら同時に増殖させることができない高いハードルについて悩みを打ち明けました。彼らのやり方、単純な刺激を強引に押し付ける培養法では、無理があると考えていた勅使河原医学博士は、帰国後、大久保祐司医師と共同で、複雑な培養技術を組み合わせ駆使することで、世界で初めて、NIHが突破できなかった壁を乗り越えます。NK細胞の活性をNIH法よりも更に高めながら、かつ、健常人であれば1000倍以上増殖させることに成功し、ANK療法と名付けました。